7月5日~6日にかけて北部九州を襲った豪雨災害から、早1か月が経過しました。
災害発生時から災害ボランティアに参加することを考えていました。
幸に私の職場にはボランティア休暇制度もあり、いつでも飛び出せる状況にはありましたが、敢えて1か月間の準備期間を設けて今回の参加に向け準備をしました。
その間の準備の状況やこれからボランティアに行きたい方への情報提供を主眼にご紹介します。
因みに・・・
災害ボランティアに参加するには、被災地の災害ボランティアセンター(以下「災害VC」)で、登録し活動する必要があります。
現在(2017.8.10現在)、朝倉市災害VCでは、団体参加は事前登録が必要ですが、個人参加の場合は当日に災害VCで登録を受けます。
その後、オリエンテーションを受け、グループ分けが済んでから現地に入ることとなっています。
天候の状況により活動が中止になる場合もありますので、常に災害VCのHPで状況を確認しながら参加するようにしましょう。
災害VCに電話で問い合わせは絶対にしないでください。ただでさえ多くの問い合わせがありますので、少しでも負担を減らすよう配慮しましょう!!
必要な情報は自分で収集して活動するのが、ボランティアの基本です!!
【参考】朝倉市災害VC http://asakuravc.jp/
目次
はじめに~災害ボランティアに参加する際の心構え
1 参加日の決定・宿泊先の手配
2 交通手段
3 身体づくり
4 ボランティア保険
5 携行品の用意
はじめに~災害ボランティアに参加する際の心構え
テレビやネットの情報で、被災地の状況を見るたびに心が痛みます。
何とか”力になりたい”気持ちを表す一つの形が「災害ボランティア」です。
あくまでも、”一つの形”であることに留意したいところです。
ボランティアは義務ではありません。あくまでも自分のできる範囲内で取り組むものです。
移動費用や宿泊費、食事代、装備品の調達など、少なからず手出しがあります。
現地に行くためには、仕事も休まなければならない場合もあります。
赤十字を通じて被災地に募金するというのも支援の形の一つです。
ボランティアは”無理”をしてするものではなく、することができる人が善意で行うものです。
”頑張り過ぎない”ことが第一です。
次に、現地では気持ちが高揚します。これは間違いなく・・・
やはり被災地での復旧作業は非日常です。
高揚感はえてして他者への配慮を忘れさせます。
活動の状況を頻繁にSNSにアップする、休憩時間に他地域からきてであったボランティアと意気投合し活動自慢大会を大声で始める等々・・・
活動するのは被災者の生活の場であり、そこには心身ともに傷ついた被災者の皆さんがいることを忘れてはなりません。
できるだけ平常心で活動に取り組めるよう心がけましょう。
「気負いすぎない」「平常心で活動」の2点が私が考える災害ボランティアの心構えです!!
1 参加日の決定・宿泊先の手配
日程を決定するにあたって私が一番大事気にかけたのが宿泊先の確保です。
車中泊やテントで対応する方々もいますが、水害時の災害ボランティアは家屋の土砂出しというハードな仕事がメインなので、休息はしっかり取れるよう、宿泊施設を予約することをお勧めします。
もう一つは、被災した地域の観光地はキャンセルが相次ぎます。
災害ボランティアが宿泊予約することにより、被災地の経済にも多少の貢献ができます。
それと、日程的に余裕があれば、1日だけどこかで延泊して帰りましょう。
災害ボランティアで高ぶった気持ちのまま家庭に帰ったり仕事をしたりすると精神的なバランスが崩れやすいです。
家族に対してイライラしたり仕事に手がつかなかったりしてしまいます。できれば、中間地点で宿を取り、観光等をしてからゆったり岐路につきましよう。
2 交通手段
どのようなルートで災害ボランティアセンターにアクセスするのか調べます。
私は自家用車で向かうこととし、災害ボランティアセンター(以下「災害VC」)のホームページで情報を収集しまし、災害ボランティアでの移動の場合は、高速道慮料金が無料になる制度があることが分かりました。
手順としては、災害ボランティアに参加することを災害VCに証明してもらい、その証明を“お住いの”自治体(市区町村or都道府県)の担当部署に持っていき手続きすれば、無料で高速道路を通行できる「災害派遣等従事車両証明書」がもらえます。
【参考】朝倉市災害ボランティアセンターHP
http://asakuravc.jp/130
証明書の発行に必要な書類や手続き方法は、自治体によって異なるようですので、“お住いの”自治体に問い合わせてください。
間違っても災害VCに電話問い合わせしないこと!!
各自治体の手続き方法は当然把握しておられませんし、ただでさえ多くの電話対応をしている災害VCに無用の手間を取らせることとなります。
3 身体づくり
前述したように被災地での作業は非常にハードです。
炎天下での現場作業が数時間に及びます。
その際、体調を崩して現地に迷惑をかけるような状態では、ボランティアに行った意味はありません。
短期間ですが私は糖質制限で身体を絞り、ジムやウォーキングで身体の錆を落として臨むこととしました。
趣味で子どもたちに教えている柔道もできるだけ一緒に身体を動かすようにしたり、敢えて炎天下で草刈りをしたりしました。
現地で役立つ身体づくり軽視できません!!
4 ボランティア保険
必ず加入しましょう。
災害VCでも加入することはできますが、出発から現地までの保証や、災害VCへの負担軽減のため、出発までにお住いの地域の社会福祉協議会に加入手続きをしにいきましょう。
【参考】全国社会福祉協議会HPhttps://www.fukushihoken.co.jp/fukushi/front/council/volunteer_activities.html
5 携行品の用意
現地で必要なものを揃えました。
・作業服、エンカンフク(長袖のもの)
できだけ作業がしやすくかつ、安全に配慮した服装が必要です。
お勧めはエンカンフクです。
私は半そでのエンカンフクに長袖のアンダーシャツスタイルで臨みます。
・帽子、サングラス
直射日光はジリジリと体力を奪います。
つばの大きな麦わら帽子とサングラスを用意しました。
・長靴、作業靴
建物の泥だしの場合、釘などを踏むことも考えられます。
釘を踏み抜かないように厚手の靴底の作業靴を用意・・・というか消防団で支給された長靴を持っていくこととしました。
長靴の場合は踏む抜き防止用のソールの用意をお勧めします。
・防塵マスク、ゴーグル
晴天時の作業の場合、土砂の運搬時には相当な土煙が立ちます。
防塵マスク、ゴーグルの用意は必須です。
・軍手、厚手のゴム手袋
私は厚手のゴム手袋を用意しました。
軍手は水が浸透してしまい重たくなってしまうのと、手も泥だらけになってしまします。
・タオル
汗拭き用のタオルは必需品です。
何度か洗濯したものの方が吸水性が良いので、新たに購入するのではなく、現在使っているものを持っていきます。
・塩分補給タブレット
水分補給に併せて、汗で流れ出たミネラル分(主にナトリウム)を補給する必要があります。
コンビニでタブレット状のものを購入しました。
・水筒
水分補給用の水筒は必需品ですが、凍らせたペットボトル飲料などでも良いでしょう。
・虫よけスプレー
時期的に蚊や虻などが大量に発生している場合も想定されます。
虫よけスプレーを用意しました。
・雨具
大雨になれば活動が中止になりますが、少雨の場合はそのまま作業を続けますので、雨合羽を用意しました。