石見神楽の上演情報 石見神楽とは 上演情報
みなさんは神様と巨大な龍との格闘場面をどこかで見たことはありませんか?
それは石見神楽だったかもしれませんね?
石見神楽とは、島根県の浜田市を中心とする石見地方に古くから伝わり、お祭りの時に神社で夜を徹して演じられる伝統芸能です。
その巨大な龍のような怪物(八岐大蛇(ヤマタノオロチ)という頭と尾がそれぞれ八つずつある大きな蛇)退治は、石見神楽の中でもクライマックスに演じられる「大蛇」と言う演目なのです。
その大蛇の胴体の長さは約17メートルで、竹と紙だけで作られています。大蛇の頭や胴体に使われている紙は「石州和紙」と呼ばれ、国の重要無形文化財で、2009年にはユネスコの無形文化遺産にも登録されたとても丈夫な紙です。
この「大蛇」という演目は、出雲神話に登場する須佐之男命の大蛇退治の物語で、約30演目ある石見神楽の中でも特に有名なものです。
もちろん、石見神楽の演目は「大蛇」だけではありません。
演目の数は30以上有ります。大きく分けると各種の採り物(扇子や幣、刀・鈴など)を持ち仮面を着けずに舞う物語性をもたない「神事舞」と、神様や鬼などの仮面を着けて舞い物語性のある「能舞」とに分けられます。その演目には、古事記、日本書紀に登場する物語を題材としたものが多くあり、「天の岩戸開き」「日本武尊の東西平定」「大国主命の国譲り」「天孫降臨」「大国主命の八十神退治」「恵比須様の鯛釣り」「須佐之男命の大蛇退治」などがあります。
また、北野・太宰府天満宮などに祀られている菅原道真公の神楽「天神」、中国の物語で端午の節句に飾られる鐘馗様の悪魔退治「鐘馗」などもあり、いずれも、金や銀の糸で刺繍した豪華な衣装を着て舞うのもその特徴と言えるでしょう。
中国地方の山地には備中神楽・出雲神楽・芸北神楽・石見神楽など多くの神楽が伝えられていますが、その中でも石見神楽の団体の数は浜田市だけで50団体以上、周辺の地域を含めると100団体を超えています。このように多くの神楽団体が現在でも活発に活動している芸能は他には例がないでしょう。
石見神楽は、集落の平安を祈ったり、収穫期に自然や神様への感謝をあらわす神事として、各集落の神社で夜を徹して奉納されています。
また、子供神楽も盛んで石見神楽の伝承に力が注がれています。
近年は全国各地での上演機会も増え、外国公演も行われアジア各国・アメリカ・ロシア。ヨーロッパやインドなど世界各国での公演なども行われています。
石見神楽を見られるお祭りは春・夏・秋と有りますが秋が一番のシーズンです、十月頃に石見地方(島根県西部)にお出でになれば、休日の前の晩にはあちらこちらから神楽囃子が聞こえてきます。もし、機会があれば石見神楽をぜひ一度ご覧になってみてください。神話の世界で一晩中楽しむことができるでしょう。
石見神楽団体(神楽を舞う人)は、仕事をしながら神楽をする生活を送っているのが現状です。(神楽だけで生活しているわけではなく、仕事と神楽を両立させているのが現状です)
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